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Ms.Xの覚書
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インド関連本
2010年 03月 25日 *
彼の出張を機に、現地の情報を得る目的もあって何冊かインドに関する本を読んでいました。

彼が買ってきたのが『地球の歩き方 インド』
元々持っていたのが『河童が覗いたインド』妹尾河童
そのあとがきで椎名誠さんが紹介していたのが
『インドで考えたこと』堀田善衛
『インドでわしも考えた』椎名誠
『インドの大地で 世俗国家の人間模様』五島昭
『インドを食べる 豊穣の国・啓示の国』浅野哲哉
『ゴーゴー・インド』蔵前仁一
『嫁してインドに生きる』タゴール映子
そのほか、適当に選んで読んでみたのは『ゴーゴー・インド』の続編の『新ゴーゴー・インド』のほか
『インド旅の本 』山田和
『行ってはいけないインド』竹内書店新社アジア編集部
『インド 長期滞在者のための現地情報』岩瀬一郎
『ワールドガイド インド』
『インド旅案内』福永正明

『インド 長期滞在者のための現地情報』と『ワールドガイド』は『地球の歩き方』のようなガイドブックだと思ったら、意外と読み物として楽しめる部分が多かった。『ワールドガイド』はガイドブック的情報部分のほかに、インドの世界観などを簡単に図解しているページがあるし、『インド 長期滞在者のための現地情報』は地域ごとの違いなどを詳しく紹介しているけど、データ的でなく完全に読み物。
『インド旅の本 』はインドに旅慣れた著者による十数日間の旅紀行。写真が多いのでイメージをつかみやすいです。
『行ってはいけないインド』はなんか素人っぽい本。誰が何のために書いたのか一切説明がなく、文章も稚拙で、まるで一般人の投稿をまとめただけというか、インターネットの掲示板というか、そんな雰囲気。さっと目を通せるので、インドはいろいろ気をつけなければいけないんだな、ということだけはわかりました。
『インドで考えたこと』 は、1950年代に著者がアジア作家会議の出席のためにインドを訪れた際の見聞禄。
『インドでわしも考えた』は有名ですよね。わたしもずっと前から読んでみたかった一冊。ただ、著者は「先入観を持たないために」事前情報なしでインドを体験したわけですが、そうなると本人の感想だけで具体的な知識が得られないので、これだけ情報があふれている今になってみると内容的にもの足りない感じ。
『インドの大地で』は新聞社のニューデリー特派員がインドで得た情報や体験をまとめたもの。新聞記者らしく、ルポルタージュ調の内容です。持参金目当てに嫁を虐待する話が出てきますが、そういえばだいぶ前に『花嫁を焼かないで』も読んだことがありました。この本では1ルピー=20円。本の発行は1986年です。1950年代の『インドで考えたこと』 には1ルピー=25円とあるので、そんなに変わってない。でも今1ルピー=2円。新興国であるインドの勢力が表れてますね。
『インド旅案内』は、インドの大学を修了した言語文化研究家による旅案内。具体的に詳しく説明されていて面白いけど、ちょっと説教くさいというか押し付けがましい感じ。あと、文章だけなので、図と連動させたらもっとわかりやすいのになあ、って思った部分もあった。「危険が少なく誰でも安心して旅を楽しめることで知られている」ってのはどうだろう…。
『嫁してインドに生きる』は、まだ国際結婚が珍しかった半世紀近く前に名家タゴール家に嫁いだ女性の手記。いささか鼻につくところはありますが、正直に書かれているのだと思うし、インドの上流階級の生活を垣間見ることができるのは興味深いです。
『ゴーゴー・インド』 は安上がりでディープな旅の旅行記。ここまで読んでくると、さほど目新しいことはなかった。
『インドを食べる』も『ゴーゴー・インド』のような貧乏旅行記だけど、こちらは70年~80年代。食べ物をテーマに詳しく書かれているのでなかなか勉強になります。

いつになるかわからないけど『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』も読んでみたいな。
by pilsnerglass39 | 2010-03-25 18:45 | | Trackback | Comments(0) *