人気ブログランキング |
Ms.Xの覚書
pilsner.exblog.jp
Top
チェコの人形アニメーション映画
2009年 07月 25日 *
『バヤヤ』1950年
『皇帝の鶯』1948年
『チェコの古代伝説』1952年
『チェコの四季』1947年
『真夏の夜の夢』1959年
チェコスロバキア イジー・トルンカ

『バヤヤ』
龍の横暴に苦しむ王国。王は娘を差し出す約束をしてしまうが、謎の騎士が龍を退治する。その後、貧しい青年の求婚を拒んだ姫は、自分を救ってくれた騎士の正体が彼だということに気づかなかったことに苦しむ。
人形の顔は木に描いてあるだけで動かないので表情は変わらないのですが、どことなく憂いのある顔つきがどんな場面にも合っています。
道化は羊男みたいだなあ。
物語はどれもグリム童話などに通じるものが感じられ、なかなかに深いです。
ヨーロッパの民話は根っこでつながっているのでしょうね。

『皇帝の鶯』
寝室にいくつもある人形やおもちゃ。少年は夢の中で人形の一つである中国の皇帝となり、気球でやってきた旅人に教わった鶯を探す。
『バヤヤ』と違って歌や呼びかけなどがなく、歌詞のない音楽だけで進行します。
すべて人形劇なのではなく、実写で始まって人形劇の世界に移り、実写に戻ってくる方式。
箸を左右の手に1本ずつ持って食事したり、漢字風の適当な文字だったり、傘が和傘だったりと中国の描き方がちょっと怪しいですが、チェコの人から見るとこんな感じなのかな。
あくまでも少年のそばにあるおもちゃの世界だからこれでいい、という考え方もありますね。
アジアが描かれているからホーホケキョの鶯だと思って観ていたら、夜鳴き鶯のことだったんですね。

『チェコの古代伝説』
チェコ人の始祖や祖先を描いた伝説物語。
人々を率いてこの地にたどり着き初代の長となった男の話に始まり、代々の王の姿を描く。
立派な王様だけでなく、欲の深い王や気の弱い王、内乱の話などもあって面白いです。

『チェコの四季』
自然の風景や村人たちの行事からチェコの一年を描く。
聖人の物語やキリストの降誕など、キリスト教の色合いが濃い内容になっています。

『真夏の夜の夢』
シェイクスピアの戯曲を元にした物語。
オーベロンとティターニアの喧嘩の原因が簡略化されている以外はほぼ原作と同じ内容になってます。
話はほとんどナレーションで進んでいきます。そういうスタイルはあまり好きではないのですが、人形劇の独特の雰囲気のせいかそんなに気になりませんでした。
少し年代が下るためか、40年代の作品の素朴さより人形などが少し細かい作りに進化しているようです。
さくらんぼを受け取ったパックが姿を変える小さなウサギがなんともかわいい!

物語や、人形や風景のデザインや、音楽もいいのですが、40~50年代に既にこれだけの技術の人形アニメーションが作られていたことに軽く驚きを感じました。
細かい動きで表現する人形のちょっとした仕草など、ハッと目が引かれます。
by pilsnerglass39 | 2009-07-25 09:38 | 映画など | Trackback | Comments(0) *
トラックバックURL : https://pilsner.exblog.jp/tb/11595624
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。