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Ms.Xの覚書
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呉服屋巡り たねやの柏餅
2007年 05月 01日 *
友人と呉服屋さん巡りをしてきました。
目的は友人の海老茶の小紋に合わせる洒落袋。わたしも小紋の帯が欲しいですが急がないので、すごく気に入ったものに出会えたら買おうかな、くらいの気持ち。
呉服店はお客を逃がさないようしつこいトークで引き止めるマニュアルがあるところが多いらしく、独りで入ると逃げづらいので友人と行くといいらしいです。母親と行くと逆に母がセールストークに引き込まれてしまう可能性もあり。
問屋街を歩きながら、リサイクル着物店や大きめの呉服店を順に回っていきました。小さくて奥に入っていく呉服屋さんはつかまると面倒そうなので通過。
最初に入ったリサイクル着物店では、洒落袋は暗くて重い色柄のものばかり。もっと薄い色を所望したのですが、セール期間中ということもあってこれからの季節に合う薄い色から売れてしまっているとこのこと。大型店だと思っていたのでここに一番期待していたのに意外と小規模で、全体に品物があまりなかった。
次に間口の小さなリサイクル着物店。ここはチェーンで何店か行ったことがありますが、お店によって接客がつくところと、ほっといてくれるところがあります。ここは後者だったので気楽に物色。袋帯を片っ端から見ていって、これなら友人の小紋に似合いそう、というものを1本みつけました。白地に実のようなころんとした花模様で少しずつ何色か入っているもの。小紋の地色に近い薄紫もあるのでしっくり合いそう。ざっと見たところシミや汚れもなし。これは有力候補ということにしてとりあえず外へ。
途中で友人は薄手の和装スリップを購入。最近は襟を大きく抜いて着るので昔の肌着だと見えてしまうんですよね。薄いものにしたのは、わたしが夏用を使っているので暑くなくてよさそうと思ったらしい。
それから何軒か呉服店に上がり込んで洒落袋を見せてもらいましたが、なかなか思っているようなものがないんですね。まず袋帯という時点でほとんどが華やかなフォーマル用。小紋には名古屋帯を勧められます。どうやら、小紋に袋帯を合わせようというのが、現実的にやや無理があるようです。数少ない洒落袋もなんだか地味で古い色柄のものが多い…。あとはヘンなイラスト調の七福神とか動物とか…。
それでもなんとか、似合いそうなものをさらに2本みつけました。この2本は色違いで、片方が少し青の入った涼しげな白系、もう片方が暖かな赤系。雰囲気が違えどどちらも着物に合いますが、多少ぼかされているとはいえ直線的な格子模様になっているのがシャープな印象、と友人の好みとはちょっと違う様子。
もう一度最初の候補を確認しようと、一度辞去することに。再びリサイクル着物店へ。最初のものは全体に箔が使われていたので着物に合わせたら浮くかも、と懸念していたのですが、改めて着物に合わせてみたところ控えめなのでそんなにきんきらきんではなく大丈夫そう。
3つのうちどれにするかじっくり考えようということで、昼食を食べながら熟考。
色遣いのやわらかさとかわいらしい花模様が友人のイメージに合っているため、最初の帯に決定しました。
三度リサイクル着物店へ足を運び、無事購入。きれいなのもそのはず、中古ではなく新品ということでした。ラッキー!ついでに似合う帯揚げも買っていました。
呉服店巡りの途中で看板をみかけて立ち寄った小さな現代風着物屋さんがあったのですが、そこでとてもよさそうなものがありました。絽みたいに透けるよう織られた綿の反物です。「浴衣のように着られる浴衣ではない着物」になるそう。浴衣より涼しくてよさそう。自分で洗えそうだし。これは紫織庵の商品で、ここは紫織庵の取扱店ということでした。生地もよさそうだし、柄もすごく素敵だし、いつか縫ってみたい!
呉服屋巡り たねやの柏餅_f0013029_1275165.jpg結局わたしは何も買わずじまいでしたが、呉服屋巡りはかなり参考になったし、今後使えそうないいお店もみつかったし、何より面白かった。
そして、「着物や帯は出会い」ということを実感しました。
最後に友人にプロ用のネイル専門店に連れて行ってもらい、ネイル用品などを見てから解散しました。
解散後、彼女は和装雑誌を買って帰ったらしい。
わたしはというと…。
たねやの柏餅。こし餡、粒餡のよもぎ餅、みそ餡、どれも美味しい~。
わたしの大好物のみそ餡柏餅。たねやのは上品だけど、もっと田舎っぽい濃厚なみそ餡も食べたいな。
by pilsnerglass39 | 2007-05-01 12:12 | 和装 | Trackback | Comments(0) *