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Ms.Xの覚書
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インカ・マヤ・アステカ展
2007年 12月 07日 *
始まる前から彼が楽しみにしていたインカ・マヤ・アステカ展のため神戸市立博物館へ。
はりきって、東京展に行くと言っていたのを「神戸の方がきっとすいてるよ」と説得しました。
中南米の三大文明については興味はあるもののあまり知識を持っていませんでしたが、この展覧会で時期や規模など体系立てて把握することができました。
密林や湖上、山上に築かれた謎多き文明に心躍ります。
とても異質に感じるので大昔のような気がしますが、古代文明に比べれば最近の文明といえるんですよね。スペインの侵略を受けたくらいだから。
マヤは全体が統治されていたわけではなく、多数の都市国家が林立して、交流したり戦ったりしていたそうです。村単位の戦国時代といったところでしょうか。
アステカ王国は大都市の首都を持つ大国であったようです。
インカ帝国はさらに広大な超大国。
いずれも生贄の風習があったようですが、中でも凄惨なのがアステカ。
生贄を確保するために周辺に戦士が派遣されていたそうです。
時には数千人もの生贄が祭壇に上げられたという生々しい解説に、周りの人はみな顔がこわばっていました。
生贄を捧げる儀式を描いた絵や、臓器を表現した人物像、人骨でできた儀式用の道具などにみんなくぎづけ。
インカのスペースでは発掘されたミイラに人気が集中していました。
翡翠の仮面のほか貝で作られた精巧な装飾品など、宝物の類も素晴らしかった。
大量の黄金はほとんどがスペイン人に溶かされて持ち去られたそうですが、装飾品が残っていたらさぞや豪華絢爛だったでしょうね。独特の意匠や細工が見られないのは残念なことです。
三文明ともそれぞれに特徴的な彫刻や石像、マヤ文字、文字を持たないインカのキープなどは見ていて飽きませんでした。
by pilsnerglass39 | 2007-12-07 06:46 | 展覧会・演奏会・演劇など | Trackback | Comments(0) *