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Ms.Xの覚書
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『タンホイザー』
2008年 01月 15日 *
チェコ国立ブルノ歌劇場の管弦楽、合唱、バレエなどによるオペラ『タンホイザー』を観ました。
開演前からホワイエに人だかりが。
トランペット、トロンボーン、チューバ、もう1つは陰になっていてわからなかったのですが、4人の管楽奏者が結婚行進曲など数曲を演奏していました。
きっと楽団のメンバーですよね。サービス精神旺盛ですな。
開場から開演までは時間があるのでちょっと早めに行きすぎたかと思いましたが、こういうこともあるんですね。

序曲が始まって受けた印象は、まろみ。どことなくまろやかさのある演奏でした。
序曲ではバイオリンの主旋律が一部ブレているように感じられたのですが、気のせいでしょうか。名門だからといって常に一糸乱れぬ、というわけではないのかな。
タンホイザーが愛の女神を讃えて歌う歌でも、アップテンポの部分で演奏との違和感を感じました。
第1幕でちょっと気になっていたら、第2幕の歌合戦での同じ旋律でも同様に思いました。
女神との情欲に溺れる官能の世界をバレエでどのように表現するのかと思っていましたが、なんというか…。カーマ・スートラ?
タイ舞踊のような東南アジアの雰囲気も加味されているようです。

バレエ団の踊りが一区切りついてタンホイザーが立ち上がると、思わず太鼓腹にくぎづけ。
ホワイエで演奏していたトランペットの人もびっくりするほどお腹が突出していましたが、タンホイザー、主役なのに。
第2幕に入り騎士仲間や領主が登場すると、タンホイザーの背がみんなより頭一つ分低いです。
オペラって外見が役柄に合っているかは重視しないんでしたっけ?
その分、歌の名手タンホイザーの実力が際立つってことよね、ということにして観ていましたが、なんだか声量が足りない気がしました。
ウォルフラム、領主、エリザベート、ヴェーヌスたちの方が声が通ってガツンとくる感じ。
演奏も、優しいけれど迫力に欠けていたような。

名門歌劇場のオペラはもちろん全体的に素晴らしくて満足しましたが、正直なところもの足りなさも残った公演でした。
夕星の歌が一番よかったかな。
あと、古典的な正統派の衣裳も素敵でした。
特に歌合戦で貴族達が大勢登場する場面のセンスが素晴らしかった。
ヴェーヌスは快楽の女神らしかったし、エリザベートはいかにも清純な乙女といったいでたちでした。
衣裳を手掛けたのはヨゼフ・イェリーネク氏。

宗教的なことを前提としている物語なので、抽象的な話や不可解で腑に落ちない話を受け入れがたい彼は、ちょうど夕星の歌あたりで舟を漕いでいたので起こしました。

ダブルキャストで来日しているので、もう一つのチームではまた全然違ったものが観られるのでしょうね。

領主へルマン…マルティン・グーバル
タンホイザー…エルネスト・グリサレス
ウォルフラム…リハルド・ハーン
ワルター…トマーシ・クレイチジーク
ビーテロルフ…ラディスラフ・ムレイネク
ハインリッヒ…ペトゥル・レヴィーチェク
ラインマール・フォン・ツウェーター…ヤン・フラディーク
エリザベート…ダナ・ブレショヴァー
愛の女神ヴェーヌス…ボロシュ・チルラ
若き牧童…テレザ・メルクロヴァー
四人の侍童…テレザ・メルクロヴァー、ラダナ・ウェイドゥリホヴァー、テレザ・シュレジンゲロヴァー、ズザナ・カントロヴァー
指揮…ヤン・シュティフ
管弦楽…チェコ国立ブルノ歌劇場管弦楽団
合唱…チェコ国立ブルノ歌劇場合唱団
バレエ…チェコ国立ブルノ歌劇場バレエ団
by pilsnerglass39 | 2008-01-15 08:52 | 展覧会・演奏会・演劇など | Trackback(3) | Comments(2) *
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Commented by p___q at 2008-01-15 16:42
はじめまして。トラバさせていただきました♪
Commented by pilsnerglass39 at 2008-01-15 18:28
★p___qさん、はじめまして!
素人丸出しの感想なので冷や汗をかいております…。