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Ms.Xの覚書
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2011年 01月 09日 ( 2 )
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2011年 01月 09日 *
バリに行く前にはバリに関する本を読んでいました。

椎名誠『あやしい探検隊バリ島横恋慕』
インドの本を読んだときも思ったけど、本人の感想だけっていうのはやっぱり物足りない。男性陣がワイワイと語り合う様子はそれなりに面白かったけど。

大村しげ『ハートランド バリ島村ぐらし』
『アユとビビ 京おんなのバリ島』
『車椅子の目線で 京都・バリ島、暮らしの旅』
『京都・バリ島 車椅子往来』
著者は70代から京都とバリを定期的に行き来するようになり、脳梗塞で倒れた後は車椅子生活で往復を続け、バリで亡くなった京都の料理研究家(本人は料理研究家ではないと言ってますが)。
旅行記ではなく生活者の視点で、それも年配の方の見方で書かれた本ということで、ほかにはなかなかないと思います。
『バリ島村ぐらし』は倒れる以前のこと、あとの3冊は倒れてからのことも書かれていますが、4冊とも内容はかなり重複しています。

板垣真理子『魔女ランダの島・バリ「癒しとトランスを求めて」』
バリ島でヒーラーの治療を受けたりする紀行。

『癒しの「バリ占い」』
そもそもわたしは占いにはほとんど興味がないので目を通した程度ですが、バリの人々にとっての誕生日の意味など伝統的なことの解説は面白かった。

コリン・マックフィー『熱帯の旅人』
著者は1930年代にバリに滞在した音楽研究家。ウブドに西洋人のサロンが形成されていたのは知っていたけれど、こんなふうにバリを理解しようとした欧米人がいたことを知って新鮮な感銘を受けました。
オランダの統治から自治へと時代が移り変わっていく様子も興味深い。
それにしても、離婚した妻も一緒に滞在していたのに一切登場しないというのがなんかすごい。

鈴木政平『日本占領下バリ島からの報告』
1942年から1944年までバリ島民の教育責任者として滞在した筆者の、書簡形式の報告書をまとめたもの。
かなり興味深い内容。
占領者にしては比較的親身になって現地の人々を見ている温かな視線。
もちろん日本のインドネシア支配というのは多くの恨みを残しているのだけど、中にはこういう人もいたのだとうことがわかりました。

池澤夏樹『花を運ぶ妹』
バリを舞台にした小説。とてもよく取材されているようで、リアルに描かれています。
池澤夏樹氏は字幕翻訳家でもあるんですね。『シテール島への船出』『霧の中の風景』『永遠と一日』『エレニの旅』ではギリシャ語字幕の訳者として名が出ていて、ちょうど本を読んでいたときだったので驚きました。

『k.m.p.の南の島ぐるぐる』
k.m.p.の本は『エジプトがすきだから。』を持っているので『南の島ぐるぐる』もイラストエッセイとして面白いだろうとは思っていたけど、残念ながらほぼロンボクの内容でバリに関してはほんのわずかでした。

永渕康之『バリ島』
1931年の植民地博覧会やコバルビアスによる『バリ島』出版など、今のバリ島芸能へつながる歴史的背景を説明した内容。

伊藤俊治『バリ島芸術をつくった男 ヴァルター・シュピースの魔術的人生』
内容は題名の通り。
永渕康之『バリ島』と重なる部分が多くて、続けて読んだので理解しやすかった。けど、この2冊、どちらも文章が読みづらいです…。

松村章子『バリ島結婚物語』
バリニーズと結婚してバリに暮らす8人の女性へのインタビュー。
旅行記ではなくバリに根ざすようになった人の話なのでさすがにリアルです。

管洋志『バリ島大百科』
かなりボリュームのある写真集。写真だけの写真集ではなく、解説も充実してます。

宮内勝典『バリ島の日々』
外国暮らしにも慣れている著者がTV番組の取材のために約50日間バリに滞在した記録。
「自分だけが世の中わかってる風」の文章なのでなんかつまんない。
薄い本だしそんなに内容がないのでサッと読み終えられます。

廣田緑『バリ島遊学記 絵・木彫り・人に魅せられて』
大学で美術を学んだ著者がバリに渡り創作を続けていく過程。
素直な等身大の体験記です。

中田ゆう子『魅せられて、バリ島』
バリの王族一家と親しくなり、バリ滞在を繰り返した著者の体験記。
『バリ島遊学記』と似た調子の体験記ですが、異文化でも受け入れられる点と無理なことなどは人によって違うということが感じられました。

阿部知二『火の島 ジャワ・バリ島の記』
作家であった著者が陸軍に徴用されて過ごしたインドネシアでの体験記。
『日本占領下バリ島からの報告』とはまた違った個人的な視線が興味深いです。
ジャワ島に関する内容がほとんどでバリのことは少しだけど、著者はジャワと比べてバリにはかなり好感を持った模様。
個人の体験記として現地の描写や感想は大まかには近年のものと変わらないんだけど、同じことをカタカナ語をあまり使わず古風な言い回しで表現しているのはとても勉強になりました。

アジア風俗研究会『バリ島恋愛読本』
バリの男性とのアバンチュール(笑)を楽しむ日本女性の生態を赤裸々に描いたレポート。
そういう女性を叩く風潮があったのすら知らなかった。
この本はそういう行為を非難しているのでも面白半分に煽っているのでもなく、かなりリアルに取材内容を伝えているらしく、思いがけず充実した内容でした。
2011年 01月 09日 *
『パピヨン』1973年 アメリカ/フランス フランクリン・J・シャフナー

1930年代、フランス。植民地である南米ギアナの小島にある刑務所で服役囚が受ける過酷な扱いを描く。
何度も脱獄を試みる男にスティーブ・マックィーン、資金援助をする囚人仲間にダスティン・ホフマン。
スティーブ・マックィーンの映画の中では圧倒的にこれが好きです。